2023年に登場したロレックス デイトナ ル・マン記念モデル（Ref. M126529LN-0001）は、ブランドのモータースポーツとの深い関係性を象徴する特別な1本として、正規品市場でも大きな話題を呼びました。そんな伝説的モデルを、クリーンファクトリーがどこまで再現できたのか――今回は、最新のスーパークローンモデルを実際に手に取り、その完成度を徹底レビューしていきます。
透き通るケースバック：ディープな仕上がりが特別感を演出 ロレックスのデイトナシリーズの中でも、ケースバックがスケルトン仕様になっているのは「アイスブルー」モデルと「ル・マン記念モデル」だけ。この点も、クリーンファクトリーは忠実に再現しています。透明なサファイアガラスの裏蓋越しには、4132スーパークローンムーブメントの美しい仕上げが覗きます。地板やローターには金色の彫刻も施されており、見た目にも本格的です。
ムーブメント：機能と精度のバランス このモデルには、クリーンファクトリー自社製の4132クローンムーブメントが搭載されています。通常のデイトナに搭載されている4131とは異なり、ル・マンモデルでは24時間積算計を備えているのが最大の特徴。これは24時間耐久レースをオマージュした仕様であり、時計としての機能美とストーリー性を同時に楽しめます。
文字盤の完成度：珠光白のマットな仕上げ 一見「白」に見える文字盤ですが、実は純白ではなく、真珠のように柔らかな輝きを持つ珠光ホワイトのマット加工が施されています。この細かいニュアンスも、クリーンファクトリーは見逃していません。3つのインダイヤルはシャープな輪郭を持ち、サブダイヤル内部にはサークル模様もあり、光の反射で美しく浮かび上がります。
サイズ感と装着感：日常使いにちょうどいいバランス ケース径は40mm、厚さは12.2mmと、正規品とまったく同じサイズに設計されています。実際に手首に乗せてみると、適度な重さとバランスの良さを感じられ、デイトナらしいスポーティーな存在感を楽しめます。
まとめ：スーパークローンの到達点とも言える1本 ル・マン記念モデルのような特別仕様は、細かいディテールが命。しかしクリーンファクトリーのこのモデルは、サファイアケースバック、文字盤の仕上げ、24時間クロノグラフといった複雑な要素をきっちり押さえつつ、全体の完成度を非常に高い水準で仕上げています。
「レースの情熱」と「職人技術」が融合したこの1本。スーパークローンの限界を押し広げたとも言える、極めて完成度の高い逸品です。コレクターにも、日常使いを楽しみたい方にも、ぜひ一度手に取ってみてほしいモデルといえるでしょう。
